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Entries for 2 月, 2009

アブダビ投資庁の資産急減

2007年末に、金融危機の打撃を受けたシティグループに8100億円を出資した事で有名なアブダビ投資庁(ADIA)。その保有資産が大きく減少しているとの記事が、2/3の日経新聞に掲載された。以下抜粋。
米有力シンクタンク、外交問題評議会(CFR)の報告によると、UAEのアブダビ投資庁(ADIA)の資産残高は08年末時点で前年末比27%減の3280億ドル。クウェートとカタールはそれぞれ数百億ドルを失ったとの分析もある。
欧米金融機関や企業に巨額の投資をしているのだから、今回の資産減少は当然なのかもしれないが、27%は大きいと思う。本来の保有資産は4500億ドルであり中東最大の資産規模を誇った。その資産の1/4以上が今回の金融危機で減少したのだ。そこでアブダビ投資庁は、シティ銀行以外にどの様な投資先があるのかを簡単に調べてみると、日本大使館が作成した資料が出てきた。2007年10月4日の時点で、そこに記載されている投資先は以下の通りである。
チュニジア銀行(チュニジア)     38.90%
アラブ銀行(バーレーン)       26.56%
アラブ国際銀行(エジプト)      25.01%
アラブ共同投資会社(エジプト)    22.73%
ユニオンセメントカンパニー(UAE) 20.35%
欧米企業が全く入っていない。それとも2007年10月〜2009年の1年で欧米投資に変わったのか?いや、金融危機の後だからその様な事はないだろう。という事で、アブダビ投資庁の資産27%減に関してはあまり腑に落ちない感がある。さてはてどなたか詳しく知らないでしょうか。

日本アブダビ投資が加速

『日の丸が照らす脱石油 アブダビ、新エネ投資2兆円』
との記事がネットの【フジサンケイbusiness i】に掲載されている。1月中旬にこのブログでも紹介したが、次世代エネルギーへの転換を世界でもっとも早く進める事で、「オイルマネーによる脱石油化をはかる」というのがアブダビの方針である。そこで役立つのが、環境技術で世界有数の技術を持ち石油利権において長年の関係を構築し、また電力技術や淡水化技術などで貢献を果たしてきた日本。金融危機によってアブダビのオイルマネーに群がっていたヨーロッパ勢が撤退していった現在、日本は資金豊富なパートナーを得る絶好の機会を得ているともいえる。以下は記事の抜粋。
新エネへの積極姿勢をみた日本企業は、1月19〜21日までアブダビで開かれた新エネ技術の展示会に、新日本石油やシャープ、京セラなど太陽電池メーカーなどが出展し、現地での知名度向上を競った。
新日石などは、太陽電池分野等を考慮してアブダビでの事業拡大に積極的と報じられている。新日石は去年(2008年)から太陽電池関連の事業を始めていた。ドバイのバブル崩壊が伝えられる中、アブダビの成長に期待がかかる。
最後に、【フジサンケイbusiness i】において個人的に重要な点に触れられていたのでとりあげたい。以下抜粋
日本エネルギー経済研究所の冨田哲爾研究主幹は「アブダビが単なる産油国から世界に通用する“技術立国”に飛躍できるかは、いかに優秀な人材を育成できるかにかかっている」と指摘する。
いくらお金があって、海外から優秀な技術を取り入れても、それを自国民が担わなければ意味がないという核心的な部分に触れられていた。まさにその通りであって、ローカル人口が少ないUAEでは最大の資産になるべく「人材」が不足している。あり余るお金に囲まれた若者による弊害も起こりつつある(参考:若者達の暴走が社会問題に)。
とすれば、日本からは教育システム等の輸出等でのビジネス展開も十分に考えられる。現に公文式はアブダビでの教育水準向上に一役を買っている。多面的な見方から、アブダビに貢献できるビジネスが日本から生まれる事を期待したい。
元ネタ【business i】

ジュリエット・ビノシュの舞台

1/28にエミレーツパレスで、仏人女優ジュリエット・ビノシュが初のダンス舞台となる『In-I』の公演を行った。ジュリエット・ビノシュは1996年公開の『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー助演女優賞をとるなどして有名。
今までコンサートで話題にのぼる事が多かったエミレーツパレス。過去には、エルトンジョン、ボンジョビやセリーヌディオン、ビヨンセ、シャキーラという面々がコンサートを行っている。今回のダンス公演というのは少し新しい面を見せ、その用途の裾野を広げたように思える。エミレーツパレスは高級ホテルであることのみならず、コンサート会場として、また公演場としてアブダビの文化振興の一端を担っているのが良くわかる。
そんなエミレーツパレスのこれからの公演予定はこちら。それでもやはりクラシック公演が多いようだ。
元ネタ【AFPnews】